膝関節鏡視下手術は、半月板部分切除術、半月板形成術、半月板縫合術、半月板後節後根(ルート)損傷縫合術、前十字靭帯再建術、関節ねずみ(遊離体)、滑膜切除術などをしています。ロッキングや痛みが強い場合は、なるべく早く手術を行うようにしています。

半月板縫合術(後節)

受傷後25日時に鏡視下手術をしました。右膝内側半月板後節のバケツ柄断裂(bucket handle tear)でした。

いわゆる Pie crust release 法で内側関節裂隙を開き、FAST-FIX で縫合しました。後根はしっかりしていました。

半月板縫合術(中節)

受傷後、早期に仕事に復帰しなければならず、縫合しました。

半月板部分切除術

仕事の都合で受傷後4か月時に鏡視下手術をしました。右膝内側半月板中節から後節にかけてのバケツ柄断裂(bucket handle tear)でした。顆間中央付近に移動していた半月板をむりやり元の位置まで持ってきましたが、時間が経っていて半月板が痛んでいたので残念ながら部分切除を選択しました。

内側半月板後節水平断裂の縫合

内側半月板後節水平断裂で痛みが強かったため、4針縫合しました。水平断裂が広がるとかなり痛いようです。

内側半月板後根損傷(ルート損傷)

最近、40歳後半から50歳代女性で、軽微な外傷後やしゃがんだ後に、ずっと膝が痛く、水がたまり、MRIを撮影すると内側半月板後根損傷(ルート損傷)の診断をうけずに経過観察されている方が、多く受診されます。手術しないと治らないことが多いので、まずは膝専門医の診断が重要です。